awsの運用にログは欠かせない存在

awsはクラウドサービスですが、インターネット環境につながり、複数の人が扱う特性上、常にリスクと背中合わせの存在です。誰がいつアクセスしたのかはログとして記録されます。そのログを定期的にチェックして不正に操作が行われていないのかを確認するのが適正なログ運用です。

セキュリティや情報保護の観点からも必須とされるログ運用について紹介します。

ログ運用とは

awsをはじめとするクラウドシステムを利用する場合には、ログ管理を行う事で適切な運用状況を監視することができます。awsではログの出力は標準機能で記録されるものと、オプションで任意で設定を行い記録させるものの二種類が存在します。

標準機能で出力されるログはシステム上必要不可欠と判断される動作状態を記録するものであり、最低限のシステム監視に役立ちます。一方、オプションで任意に設定するログはシステムを利用する上で必要とされる動作の記録を行いたい場合に自由にログ記録を設定できるため、環境に合わせて構築することができます。

ログはシステム動作の記録です。誰がいつどの環境でアクセスして何をしたのかを記録し、後にトラブルが発生した際に記録されたログ情報を元に原因を探るのに利用されます。ログ運用は単に動作を記録しておけば良いというものではありません。

記録されたログを元に定期的に問題がないかをチェックすることで始めて正しいログ運用が実施されていると言えます。

記録されるログの種類

ログには様々な種類があります。まず操作ログです。一般的にawsのシステムにアクセスして何かしらの操作を行った際に記録されるデータです。システムにいつアクセスしてどのような操作を行ったのかを過去の記録から追うことができる最もメジャーなログです。

次に認証ログです。認証ログは、ログインやサインインを行った事を記録するデータです。不正にアクセスしていないかどうかを検証する目的で利用されるのが一般的です。不正アクセス時にはエラーログなどとも照合して、どのような経路でログインされたのかを追求する事も可能です。

イベントログは、システムで起こる特定の現象や動作を記録するデータですが、主に不具合やエラー発生時に記録されます。安定した稼働を妨げるエラー状況を確認するにはイベントログを使うのが有効です。通信ログはサーバーにアクセスした状態を記録するログデータです。

サーバーダウンなどが生じたときに通信ログを確認して、通信状態を妨げるアクセスがなかったかなどを確認する利用方法もあります。設定変更ログはシステム管理者が行ったシステム変更のログを記録するものです。システム変更が原因で発生した不具合などを見極めるのに有効です。

ログ運用の重要性

ログ運用はシステム運用を行う上でとても重要な位置づけです。システム利用の足跡を残す大事なデータであり、ログを分析して要因解析を行うこともできます。インターネット回線を利用したシステムには様々なリスクがつきまといます。

トラブルや事故が発生した際に何が原因だったのかを突き止め、再発防止を施すためにはログ運用は欠かせない存在です。また、企業ではIT資産の監査も行われます。企業の責任としてセキュリティ対策をしっかりと行い、大事な情報を守り、適切に運営される事が求められています。

これらの運用が正しくなされていることを証明するのがログです。ログ運用を適切に行っている事は、IT資産を守っていることだけでなく、外部からの様々なリスクからも自らを防御していることを意味してくれます。

ログ運用を行うメリット

ログ運用を行う事で得られるメリットはたくさんあります。まず情報資産を保護することです。ログ運用の最大の目的はセキュリティ強化であり、外部に大事な情報の流出を防ぐ手立てになります。万が一情報が流出してしまってもどこの誰が情報を抜き出したのか、突き止めることが可能であるため、早期解決につながります。

次に内部統制のメリットです。業務が適切に運用されているかは見た目では判断しがたい部分がありますが、ログを分析することで一目瞭然です。社内の業務水準を一定に保つことは、企業管理の重要項目に定めているケースも多く、数値を用いて判断するにはログ運用が最適です。

ログ運用はマーケティング活動など積極的なビジネス展開にも有効です。ECサイトなどを利用している場合、どの時間帯にどの場所から、どの端末を利用してアクセスしているのかなどを分析することができます。アクセス状態とECサイトを連動させることで新しいビジネスチャンスを生むことも可能です。

インターネットサイト上のマーケティングはログ抜きでは語れない時代になっています。

awsで出力できるログの種類

awsでは様々なサービスを展開しており、それぞれのサービスに対してログ記録が自動的になされます。また、任意でログ記録を設定することも可能です。一般的にはアクセスログや通信ログ、認証ログ、操作ログなどは標準機能で設定できます。

基幹システムに関わるログであるため、記録の間隔を長くする事は可能ですが、ログ記録自体を停止する事はできません。不要なデータを一定期間経過後に自動的に削除するなどサーバーへの負荷も考慮されています。awsを利用しているのであれば、アプリケーション単位でログ監視ができる機能を追加する事をおすすめします。

オプションで機能のCloudWatch Logsを利用すればアプリケーション単位の詳細ログを常時取得できるほか、閾値を設定しておけば、ログ記録時に異常を検知した場合、メールなどのアラートを発する事もできます。

定期的なログチェックでは不安、リアルタイムで不具合やエラー状態を監視したいと考えている場合には特におすすめの機能です。詳細設定ができるため、あまり重要度が高くないアプリケーションやインスタンスにはログ記録間隔を長くし、影響度が高い重要なアプリケーションには短いスパンでログを記録させるなど柔軟な運用が可能です。

さらにイベント時に自動的にサーバーを停止させるなどの機能を組み合わせれば、ログ運用の自動化を実現させることも可能です。

awsのログ運用はシステムを守る対策の一つ

awsは導入してからも様々な対策が必要であり、その一つがログ運用です。awsが自動的に取得するログを定期的に分析し、システムが安定稼働しているのかを見極める事ができます。セキュリティ対策や情報保護やIT資産保護の観点からもログ運用をしっかり行う事をおすすめします。

任意で設定できるオプションのログ機能やアラート機能を追加してより強固にしておく事がベストな方法です。